山形の西洋なし(10月上旬〜12月下旬)
山形県は西洋なし生産量日本一です。山形県で西洋なしが栽培されるようになったのは明治8年頃。最初に作られたのは山形県高畠町だと言われています。
はじめの頃は缶詰用として盛んに作られていました。その後大正初期に「ラ・フランス」が山形県内に入り、昭和40年代ごろから缶詰から生のフルーツへと需要が移ると「ラ・フランス」の美味しさが注目され、西洋なしの知名度も一気にアップしました。
「ラ・フランス」は1864年、フランスのクロード・ブランシュ氏が発見し、その美味しさに「我が国を代表するにふさわしい果物である!」と賛美したことから「ラ・フランス」と名前がついたと言われています。
ちなみに現在、フランスでは生産されていません。その理由は栽培が難しいこと。
「ラ・フランス」は病害虫や台風の影響を受けやすく、きめ細やかな管理が必要です。
「ラ・フランス」の他に「マルゲリット・マリーラ」「バラード」「シルバーベル」など、西洋なしの品種は様々あります。 追熟した西洋なしのとろけるような味と香りをお楽しみください。
お客様にお届けするまで、一つ一つ時間をかけて丁寧に作っています。
雪が降る前から、剪定作業を行います。
美味しい果物を育てるために欠かせない作業です。
西洋なしの花が咲いた頃、大きな西洋なしを作るため、余分な花を間引きしていきます。
西洋なしの果実が大きくなる過程で、大きな西洋なしを作るため、余分な果実を間引きしていきます。
定期的に、雑草の草刈りを行います。
草刈りをして樹がきちんと育つような環境を保ちます。
8月ぐらいになると台風もだんだん増えてきます。台風等の強風や大雨で西洋なしがダメにならないように、ネットで畑の周りを囲みます。
西洋なしの収穫は、一つ一つ手作業で行います。
西洋なしは、出荷まで予冷して追熟します。
この予冷で独特の甘さと食感ができあがります。
また、熟度を調整して出荷できるようになります。
予冷の時点でキズ、傷みのあるものは取り除きます。
出荷の前に大きさ、重さで仕分けを行います。
箱詰めのときに、もう一度、キズや痛みがないかを確かめ、優しく箱詰めしていきます。
果物を出荷し終わったあと、雪が降る前に次の年の果物作りの準備が始まります。
雪が降る前に、畑に肥料を散布します。
雪が降っている期間は、樹木が雪の重みで折れないように、除雪を行います。
大型の機械が入れないところは、手作業で除雪を行います。
西洋なしは食べ方が難しい果物ですが、食べごろの目安のご案内も同封してお届けします。
ラ・フランスを除く、西洋なしは基本、熟成が進むと果皮の色が変わります。
商品お届け時に果皮の色が緑に近い場合は、常温にしばらく置いてください。
冷蔵庫・野菜室にいれると熟成の速度が遅くなります。
より早く熟成させたい場合は、りんごと一緒に袋にいれて、常温で保存してください。
収穫時は果皮が緑色ですが、熟し、食べごろになると果皮全体が黄色くなり、西洋なし独特の甘い香りが強くなります。果肉は柔らかく、果汁が多い品種です。
ラ・フランス、バラードと違い、果皮の色全体が黄色になったら食べごろです。
食べごろがわかりやすい西洋なしなので、あまり西洋なしを食べたことがない人にオススメしたい品種です。
王将果樹園のYouTube動画で食べる頃について説明しています。詳しくは下記の動画を参照してください。
山形県で生まれた「バートレット」と「ラ・フランス」を親に持つ品種。
収穫時は緑色の果皮で見た目はラ・フランスと同じですが、追熟が進むと果皮が黄色になります。
果汁が多く、西洋なしの甘さの中にも酸味も感じられる品種です。
バラードが食べごろになるには、果皮が黄色になったあともしばらくは追熟が必要です。一番美味しい食べごろかを判断するには、バラードの軸の周りを「爪楊枝」で力をあまり入れずに「スッ」と入るようになったときです。
山形県が日本一の生産量の西洋なしの代表的な品種です。全体的が緑色で熟成が進んでも果皮の色が変わることはありません。
食べごろになると果汁が多く、歯応えも柔らかいとろけるような甘さになります。
ラ・フランスの食べごろの目安は爪楊枝でヘタ近くを差してスッと刺さるようになったときです。
果皮の色は変わりませんので、食べられるようになるまでの保管に気をつけてください。
●シルバーベル
ラ・フランスのあと12月ごろに出てくる、ベルの形にも似た西洋なしです。
一見大きいラ・フランスに間違われることも多いですが、追熟が進むと若干果皮の色が変わります。食べごろになると果皮の色が若干変わります。果皮の上から爪楊枝がスッとはいったときです。
商品注文後、お客様へのお届け時期は、商品ごとに異なりますので、ご注文商品でご確認ください。